ひとり写真部

以前からチョット欲しいなと思っていたが、ここのところ忘れていたこのレンズ。
ヤレ具合に惚れて落札したNikon Fに付いていた。フィルター枠に少しのアタリがあるが、フィルターの装着に支障はなさそうだ。とりあえず分解清掃すると薄カビが前玉と後玉にあっただけでカビキラーするまでもなくエタノールだけできれいになる。透明度は十分。

Nikonの「ニッコール千夜一夜物語」によれば、およそ20年にわたって基本構成の変わらないレンズが世代を変えて作り続けられた超ロングセラーだ。無論欠点の無いはずもないが、それだけ長期間手を入れることが難しいほど捨てがたいレンズだったということだ。

手近なものを被写体にASP-C機のD40にて試写してみて驚いたのは、その描写力と色乗りの良さだ。フルサイズではないので本来の画角ではないし、画面の周辺部はカットされているのでフィルムで撮影してみないと全貌を見ることはできないが（フルサイズのデジタル機を持っていない）、十分魅力的な画作りだ。

これがヤレた安いFに付いてきたのだから儲けものというものだ。