SONY SELP1650
以前から興味のあったこのレンズ。ヤフオクに比較的安いものがあったので落札。
まぁ、あんまり期待はしていなかったが、やっぱりという不具合状況だった。
具体的には、カメラ本体に装着して電源を入れると少しだけレンズが伸びようとして引っかかりもとに戻ってしまう。このレンズは沈胴式なので伸び切らないことには撮影できるようにならない。分解して障害を除去するしかない。
想像するに、落下させたか何かに激しくぶつけたかして内部損傷を生じている様子。
幸いこのレンズは分解が比較的容易らしいのでトライする。
開けてみると、内部にマウントプレートという円盤状のプラスチックパーツがあるのだが、この一部が欠けて破片がレンズの繰り出し機構に挟まっていた様子。
マウントプレートの損傷は、このレンズの持病みたいなものらしくAmazonで代替パーツを入手できた。
表面の擦り傷はいいとして、強引に修理を試みた跡のような銘板のめくれなどもあるのだが、出品者は「きれい」と表示していた。どんな美的感覚なんだか...。
ともあれ修理は成功して使えるようになったが、各部の動きはイマイチ渋い。まぁ使えればいいか。
レンズ自体はこれといったカビや曇りは目視で確認できないので大丈夫だと思いたい。
が...。
なんじゃ?この歪曲収差は!
広角端16mmでこの写り。フルサイズでいえば魚眼に近い超広角領域の焦点距離だが、APS-Cでこの写りじゃダメだろう?
このカットはNEX-3での撮影。SONYの考え方としては、筐体のコンパクト化を優先して光学性能はソフトウェアで補正ということらしい。
Affinity Photoで現像すると、ちゃんとSELP1650のプロファイルがあって自動的に適用されてきれいに補正される。
また、上位機種の最新ファームウェアなら最初からカメラ内で補正される。なんだか釈然としない仕様だ。家電メーカーたるSONY的な考え方なのだろうか?
いずれにしても、SONYはキットレンズの存在をナメているフシがある。単焦点のSEL16F28にしても、お世辞にも良い描写性能とは言えないレベル。
キレイに撮りたきゃ高価なGレンズを買いなさいってことか。
ま、もうSONYのレンズは買わないけどね。SIGMAのほうがよっぽどいいよ。